2013年9月22日日曜日

「5s / 5cの通信スピード」


個人的にはドコモがアウト。KDDIがブッチギリ。SBMがそこそこ.......などと漠然と思っていた。

で、実際に新型iPhoneが登場すれば、各IT媒体恒例の“山手線一周系スピードテスト”。秋祭りの恒例ですな.....。

ただし、デムパは水物。媒体もキャリアの息がかかっていることが多い(と徐々に色の違いが見えてきた・笑)。まさに「藪の中」by芥川龍之介であろう。

けど、見逃せないデータが出ていたりするところが面白い。

まず「週アス+」のもの。

中でも注目したのは@新宿東口ロータリー。ななんとドコモのiPhone5cは、下り43.88Mbpsを記録しているのである。マジっすか!!! ただし、この一件だけですけどぉ.....。

ドコモの5cが対応しているLTE周波数は、2.1GHz、1.7GHz、800MHzの3つ。

けれど、1.7GHzは東名阪用。800MHzはほとんど3G(Foma)が占拠中であり、800MHzのLTE基地局は田舎にパラパラだと認識していた。

なのでこんなブッチギリのスピードが新宿駅前で出るはずない......と思っていた。でも出ている。ナゼだろう?

じつは世田谷の郊外でドコモのトライバンドAndroid端末をイヂっていた時、15Mbpsとか出ていて驚いたことがあった。でもこれは、1.5GHz帯のLTE基地局を駅前とかにピンポイントに打っているためだろう......と結論づけた。

しかし、ドコモのiPhone5cは1.5GHz帯には対応していないのである。

なので新宿で下り40Mbpsオーバーの理由は、「6セクターの基地局」くらいしか考えられない。

まあ新宿東口でのドコモの突出ぶりはともかく、SBMもauもドコモもそんなに悪くはないという印象をもった。孫社長は有言実行しているではないか......と。ポイント若干回復ス・笑。

で、「週アス+」のテストではauのiPhone5も同時にテストしているのですが、これがソートーにダメですねぇ。MNP流入も最大だし、きっと早いうちから次の「iPhone 5s/5c」は800MHz帯にも対応する.....となっていたはずで、SBMのように鬼のようなオムニセル基地局ぶち込みまくりっ、な投資はしなかったのだろう、と。

なのでauとしては「iPhone5に関しても極めてサービス精神にあふれた下取り価格」を提供したということでしょう。

なので結果からすると、勝ち組はSBMの「iPhone5」を購入した人かな、と。

SBMは来年4月から900MHz帯のプラチナLTEの運用を開始する。「iPhone 5s/5c」はこいつにも対応している。

宮川CTOによれば、既に900MHz帯の基地局は3Gで運用中。LTEカード差し込むだけで、LTEの運用開始は可能。と言っているけれど、立ち上がりは立ち上がりですからねぇ。

来年秋には「iPhone 6」出るのはほぼ間違いないだろうし、昨年秋にiPhone5購入した人は、とりあえず今回は我慢して「6」を待つ、でいいんぢゃないでしょうか。不便なく、お財布にもやさしい、と。

で、次「らばQ」のテスト。

こちらも山手線一周系はかわらないが、なんと電車から降りず、ドアが開いた時と、電車が動いていて次駅を車内アナウンスした時(移動中の駅間)に計測している。

結果からすると、800MHz帯プラチナLTEの威力爆発でしょうか。つまりauのiPhone5s/5s。

そもそも車両そのものが遮蔽物そのものだし、駅だっていろんな構造している。

原宿って田舎の駅みたいで周囲に高い遮蔽物が少ない。見通しもいい。

お隣渋谷は駅ビルの中にホームが滑りこむ格好で、駅ビルの周囲にもビルが林立している。

さらにお隣恵比寿は、丘を削った底にホームが存在しており、その上にドカンと駅ビルが重しみたいにそびえ立っている。

とにかくこの電車内移動のシチュエーションは、実際にスマホで暇つぶししたりするケースも多いものの、デムパにとっては超キビシイ、リアルな状況としていいでしょう。

SBMはスッゲー良い駅とそでない駅とのバラツキが大きい印象。とはいえむおしなべて高速。決して悪く無い。そしてドコモは、良いところは凄いのですが、ダメな駅はスーパー・ダメダメだったりして、落差のデカさが半端ないレベル。

で。今のところの「iPhone 5s/5c」デムパに関しての雑感。

■ ドコモ

こと東京に関しては、やはり2.1GHz帯がメインのままのよう。“周波数の厚み”はない・笑。混みあう駅周辺部などでは6セクターの基地局で乗り切るつもりか? でもきっと6セクターの基地局ってゼニかかるし、設置・運用開始にも時間かかると思うので、SBMの真似して小規模なオムニセル基地局でピンポイント攻撃すればいいのに.....とか思ったりして。やはり年末年始が楽しみな状況に変わりはないでしょう。

■ au

やっぱりプラチナLTEは効く。ただし、プラチナバンドで繋がる性能を確保して高周波帯でスピードを目指すというのは基本の基本。その基本ができているだけ、とも言える。これ王道なり。au選んでデムパがダメだったらあきらめもつくというものか、と。ただし、auでiPhone5購入した人は、とっとと買い換えたほうがいいっすね。世の中キビシー。

■ SBM

想像以上に頑張っている。ソートー凄い。ただし、プラチナLTEが使えないので、結果としてオムニセルでギンギンにデムパの穴を塞いでいったという結果としての攻撃手法が、LTE時代とマッチした感がある。つまり、auは王道なのだけれど、SBMは壮大なる社会実験というか、科学実験というカタチで実りを手に入れたということ。もちろんイーモバを買収したのも効いているし、現在、5MHz帯×4=20MHzの帯域を使っているのももちろん結果に現れている。

ちなみにイーモバは1000億円でauに買収直前までいっていたらしいが、孫社長は4000億円を提示し、一気にかっさらったらしい。噂ですが・笑。つまりみなさんのお布施は有効に使われているということですな。密かにプラン変更しまくるのは大目に見てあげようね・笑。

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