2016年8月31日水曜日

IIJmio 2017年より「フルMVNO」サービス開始!NTT別働隊が目指す未来とは?【格安SIM】


ドコモとの交渉は二年間も掛かったらしい。あと、ちょっと前から、IIJmio自ら、ドコモに対する「HLR/HSS」の開放を求めていることを公言してきた。

ということで、IIJmioは、2017年下期より『フルMVNO』化へ

ワタクシとしては、発信通話料金のほうも、MVNOがイヂることになり、データ通信同様、格安化が進むのかな? と思っていたのですが、昨日の発表会の席では、“従来どおり”とのこと。

果たして加入者管理機能たる「HLR/HSS」がMVNO側が管理できるようなると、どうなるか? はあまりに専門的過ぎて、素人的には勉強中。

でも技術的なブレークスルーなら、キャリア(MNO)が、積極的に取り組んでいるのでは? と思ったりも......。

IIJmioととしては、現在のL2接続という同じ土俵の上のままでは、格安SIMのレッドウォーシャン化が進むだけなので、ここいらで一発、本質的な進化を遂げたい、というのが趣旨のよう。

テクノロジスト集団たる、IIJmio らしいアプローチであります。期待大。

が、です。

ちょっと前からワタクシが気になっているIIJの件、があります。それは現社長

消費増税決定時、影の総理と言われた、財務省財務事務次官たる、勝栄二郎が天下っているのでした。

これ知った時、スゲー、ビツクシした。

そもそも、事務次官クラスのエースの天下り先(席待ち)って、大手銀行が一般的であって、民間、それも売上げ1,000億円ちょっとのIIJってのが意外過ぎ.......。

創業者たるIIJ現会長の鈴木幸一に請われた、とのオハナシですが、いやいやそんな巷に溢れている美談のはずもなく.......。

そもそも勝栄二郎は、東大法学部なので、まったくもって理系であるわけもなく、社長就任時には「(IT系テクノロジーは)よく分からない」とまで公言していたりもする・w

んで、今回ワタクシが調べてみたのは、IIJの大株主。調べてみて反省、調べるの遅すぎ......。

筆頭株主は、ななんと、日本電信電話。NTTそのものだよ! しかも20%以上も持っている。

次のゴールドマンは、約6%とグッと開く。

んで、その次がNTTコミュニケーションズで、約5%。

IIJmio は格安SIMの旗振り役として、特にここ2年は積極的にデータ増量を実現してきた。素人目的には、アンチ・ドコモの尖兵のよう。

けど、その実態は、NTTが大株主だったんですねー、っと。

ビツクシ過ぎ......。

また格安SIMギョーカイ、シェア・ナンバーワンである、OCNモバイルONE は、もちろんNTTコミュニケーションズの商材である、と。

マジか.....。

ちなみに、NTTの大株主は、日本国でして、約30%も所有している。そんな国家の資産を管理する役所はどこでしょう? はい、財務省で~す。

んで、グルリまわって勝栄二郎、と。

勝栄二郎がIIJに天下った最大の理由は、マイナンバー制度のシステム構築と運営をIIJがガッチリ掴むため、とも言われている。

ここでのポイントは、なぜIIJなのか? ということ。

IIJは、日本初のISPとして産声を上げた。現会長は、早稲田の文学部であって、まったくもって理系ではないのだけれど、投資家として、「これからのネット社会」に投資した模様.....。

当初のIIJは「神田の町工場」みたいな風情だったそうで、そんなIIJのギークなスピリッツは受け継がれているのは間違いない。

んで、NTTとの関わりは、ほぼ間違いなく、ネットのダイアルアップ時代から。さらにドコモのi-modeスタートも影響しているはず......。

NTTはメタル回線の会社。有線の会社。

ドコモは、そこから派生した無線通話の会社。ドコモ発足時は、NTTの出世街道から外れた人たちの集まりみたいなイメージだったことも、ちと有名か、と。

ここに1995年ころのWindows 95を旗振り役にするインターネット革命。

そもそもケータイ電話って通話だけで、メールすら出来なかった。なんて今の20代に言ったら「嘘つきジジイ」呼ばわりされることでしょう。マジで.....。

つまり、メタル回線→無線という通話のテクノロジー革新がありつつ、無線+インターネットというふたつのテクノロジーをブレンドしたものがi-modeだった、と。

もろちん、ネットとは言っても、ドコモが一切を仕切る閉じた世界だったわけですが......。

結果、パケット売って、ボロ儲け、と。

Jobs やラリー・ペイジとかは、その日本の様子をジっ眺めていた、と。ちなみにGoogle Japan が設立されたのは2001年。ペイジとか日本に来ると、日本の社員の当時のガラケー、全部机に出させて並べてイジりまわしたらしい。マジ。

ドコモとしても、i-modeを始めるにあたって、ネット接続の技術的なエキスパートの援助が必要だったはず。

そのメインとなった会社は何処だったのか? と。

NTTコミュニケーションズだけじゃ、力不足だったのではないか? と。

Ad.


そもそもIIJは、大企業のシステム構築のようなB to Bビジネスしかしてこなかった。IIJmioは、異端。もちろん大企業だけでなく、公官庁のシステム構築もIIJは行う。

もちろんネットワーク構築に、今や無線技術は欠かせない。

んで、今回のフルMVNO化で可能になるのが、SIMの独自のデザイン・設計。

発表会では、「NFCをSIMに組み込むことも可能。マイナンバーとの連携も視野に入れている」と明確に語られている.......。

はい、マイナンバー・w

Apple Pay、Google Pay、そして次期iPhone 7 のおサイフケータイへの対応。これ全部キャッシュレス世界への邁進のオハナシ。

iPhone 7 のおサイフケータイへの対応って、NFC Type-Fを搭載するって事。

んで、です。

加入者管理機能『HLR/HSS』のHSSのほうは、位置情報。IIJが握るってこと。

シャブ抜きしたい芸能人が逃げても、居場所が次々バレるのは、キャリアがHSSを警察の要請によって教えているからでしょ、実際.....。

ちなみに、マイナンバーの管轄官庁は総務省。デムパも総務省、と。

ともあれ、財務省は、通貨の流れを可能な限り精緻に監視・支配したい。通貨の番人とも称される日銀だって、財務省の子会社のようなものだし、現在の総裁も財務省出、と。

ともあれ、優秀なテクノロジスト集団ほどトンがった技術に挑戦したがるのは、当然。

でも、それが何に使われるか?は、為政者次第....。



とりあえず、いぢょ!

【追記】

     ひとくちに“格安SIM”と言っても、その中身は天と地っ!



ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオのコスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ



▶ Go to BEYOND THE MOTOR's TOP





0 件のコメント:

コメントを投稿