「Xiomi 2S」

前から気になっているブランド、「Xiomi (小米)」。

確か最新のハイエンドは「2S」だったと思う。現地価格では約25,000円也。

スペック的には「Galaxy S4」に迫ると言われていて、この価格なのです。中国本土のみをターゲットにしていたので、対応バンド的にガラパゴス島とは疎遠だったけれど、最近香港用の3Gモデルが設定されたようで、マニアな人達は結構、手に入れて遊んでいるみたい。

で、販売はネット申し込みのみ、UIとかトラブルに関しても、徹底したオープン姿勢でユーザーの声をタイムリーに反映させているみたい。またアッセンブルに関してもFoxconnとかの外注に委託していて、徹底的したコストダウンを目指している、と。

中国がどうしたこうしたとかではなく、ビジネスモデルとして、新しい.....と感じているわけです。あるいはネット端末メーカーの理想のカタチなのでは......と。

ちなみに「CNET」の報道によると、iPhone5の製造原価は、167.5ドル、「Moto X」のそれは221ドルとしている。iPhoneの価格は、単一モデルであることを考慮すれば納得であるし、Moto Xのそれが割高に感じられるのはシェアをまだ獲得できていないブランニューであることと、一部アメリカ生産ということで人件費の問題だと思う。

まあ「Nexus 4」が値下げして249ドルだったとしても赤字ではないだろうし、かなりの販売数が予見される「Nexus 7」があのスペックで239ドルからってのも可能なのでしょう。

Googleの場合は広告で儲けるから端末で儲ける必要はあんましナイ。Xiomiの場合は、ギリギリまでコストを抑えると、端末メーカーとしても成長できることの証明となっている。昨今、株価も鰻登りらしいし。

で、驚くべきことに新しいNexus7の発表会でも中心人物としてステージに経っていたヒューゴ・バッラ氏がGoogleを退社して、ななんとXiomiの副社長として移籍するというニュースが伝わってきた。氏のGoogle+でもコメントされているので間違いないことであろう。

気になるのは中国そのものの経済だが、Xiomiのヘッドオフィスが世界のどこにあろうが、あまり関係がない気がしている。なぜならアッセンブルのための工場そのものも所有はしていないから。

また日本が誇る「ジャパンティスプレイ」社の社長もインタビューで「Xiaomi」からも当然話は来ていると話していたっけ。ジャパンディスプレイは専業メーカーなので、どこの端末メーカーとも気兼ねなく取引きできるとも語っていたっけ。つまりインナーパーツの供給に関してもほとんど問題はないということでしょう。

で、Nexusシリーズの陣頭指揮をとりつつ、Googleのちょっと先の未来も知っているバッラ氏が副社長に就任したとなると、結構、面白いことになりそーと思うのはワタクシだけでしょうか。

ちなみにXiomiのCEOは最新のインタビューでタブレットには興味はない、としている。それは実際問題iPadが寡占状態であるし、またGoogleも積極的に価格破壊を仕掛けているからでしょう。

それよりも2年縛りという日本以外の国でもハイエンドモデルに関しては一般的な販売方法により、端末価格が鰻登りの特にAndroid端末にとって、二万円台前半の価格帯で、いつでも最新スペックが手に入るというのは相当に魅力的なはず。Android OSの断片化だって、2年縛りのシステムと端末価格の高騰が招いているのは間違いがないところだし。

「Xiomi」にはグローバルブランドとしての商機があるんぢゃないか、と思ったりするわけです。

ちなみにちなみにスマホ撤退を正式発表したNECは、2012年度、スマホだけで200億円もの赤字を出していたらしい。ドコモに振り回されつつ、旧来からの開発体制で突貫作業すると天下のNECだってそのあり様.....ということでしょう。そもそもコンシューマーエレクトロニクスそのものが利益の出しにくい体質となっているわけで.........。パナソニックとしては「家電をコントロール」っていう未来があるので即決しにくい状態なのかもしれませんが........。きっと端末でのパナの独自性なんか打ち出すことできないだろうから、ヤメても問題ないんぢゃないかナと思ったりします。アプリの供給だけぢゃプライドが許さいという気持ちも分かりますけど.......。

アップルの利益を支えているのはキャリアの2年縛りと協業しつつのiPhoneの利益率の高さですよねぇ。そういうのも「Xoimi」は破壊しちゃうんぢゃないかなー。そのうち。もちろんそれは全世界のバンドに対応したNexusかもしれないし。

で結局、キャリアは土管品質と低価格競争しか道は残っていないのかもなぁ。

いぢょ。

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