2013年5月30日木曜日
「iPhone選択は合理的である」
本エントリーの副題は、Loving it easy. That's why so many people do.です。
これってアメリカ本国でのiPhoneの最新キャッチコピーですけど・笑。
でわでわ、以下をどうぞーっ。
個人的にはiPhoneというかAppleの時代は既に終わっている、と考えています。
本質的な価値は既にオンデマンドな「クラウドサービス」に移行済みであり、たとえばステレオスピーカーがどうしただとか、カメラが1600万画素であるとか、筐体がアルミ削り出しで質感最高とか、まっ、そういった旧来的な価値もあくまでも付随するものに過ぎなくなっている、ということです。
しかもAppleは普遍的なクラウドサービスをほとんど展開できていない。にもかかわらず、iOSの世界の中では番長、あるいは小姑として君臨しようとし続けているわけで、簡単に言って、iOSは使い難くて仕方がない。
さらにはIMEが選択不可であるとか、OSそのもののフォントサイズを調整できないとか、日本語に関してはゴシックのフォントそのものが読みにくいであるとか、アルファベット以外の言語に対する真摯さも根本的に欠如しているよう感じられます。
にもかかわらず、日本国内では昨年、スマホの3台に1台がiPhoneであり、今年に入ってからもスマホ売上げランキングの上位を独占し続けています。
売れている。間違いなく。
ではそうした消費者の選択は合理的といえるのでしょうか。
答えはきっと......合理性にかなっていると、あえて言いたいと思います。
まず「スマホ」という商品そのものが「よくわからないもの」であるのは間違いないところでしょう。今までガラケーしか触れていないとなれば尚更です。
知識と実体験を伴った上で選択するというのはごく稀であり、「必要と思われるので買うのだけれど、その価値の実体がよく分からないで投資する」というケースは存在するわけです。
iPhone登場から約五年、Android登場から三年程度しか経過していません。人類にとってよく分からないものの最先端がスマホとも言えるでしょう。
端末そのものも電池がもたないとか、勝手にリブートしまくるとか、文鎮化するとか、アプリが強制終了しちゃうとか、なんかしらないけれど、安定していない情報もよく聞こえてくる。さらに3GとかLTEとか通信規格もいろいろあるみたいだし、ドコモにしろauにしろ通信障害出しまくりだったり、とか。
ますますリスクばっかりが見えてくる。
またスマホに関する情報を集めて、自分自身で吟味するのには時間とオツムも使うこととなり、その時間や手間もコスト(費用)と言うことができます。
ではこの場合、どういう選択が合理的なのか?
最も信頼がおけると思われる、結果的に絶対数が多いシロモノを選ぶのが早いということがあると思います。そもそもスマホってコミュニケーションの道具なのですから。
にもかかわらず店頭ではiPhoneは安い。
従来的な価値観では、だったら高い.........となると思うのですが、スマホの場合というかiPhoneの場合は明らかに乗り出し価格が安い。この価格設定、じつはAndroidとiPhoneを併売するキャリアに対するAppleからの制約とも言われています。
だって人気あるんだったら高く売りたいというのが商売の基本でしょ。にもかかわらず、安い。Appleはキャリアに対して統制経済を発動しているわけです。ですから、一般的な経済原理からすれば不思議なことが起こっている。もちろん単一モデルなので、製造コストがそもそも安いからとも言えるのですけれど、そんなことお構いなしに人気(需要)に相応して価格を決めて利潤を最大化するってのが企業の本質的な営みなわけです。ブランド商売とかまさにそれですね。
以上、簡単に言えば、「よく分からないものを買う、買わなくちゃいけないことが人にはある」。→ その場合、多数派は「リスクを最大限に回避する性向で動く」、→ そういう観点から選択された商材がじつは、競合する商品に対して「安い」。→ となれば、iPhoneが最も売れているという事実は「合理性が健全に働いている」としていいと思うわけです。
また「使いにくい」というのは価値の上位にある命題であって、そもそも「使えない」というのが最も困るわけです。たとえば「LINE」を使いたいというのが主目的だとして、「LINE」が使えないのが最も困るわけなんですね、当たり前ですけど・笑。そういう面でもiOSにはほとんど心配はいりません。使いにくいのは後からわかる、と・瀑。
またAppleの提供する「iTunes」も大きいですね。間違いなく。
クラウドサービスというよりも、Appleが提供するネット音楽販売&維持管理ソフト、みたいなものでありますが・笑。PCの中にごっちゃり音源が詰まっていて、それをiTunesで管理している高校生がいたとしましょう。親は大学入って、自分でバイトしてスマホ買えと言っています・笑。で、今はiPodで音楽を外で聞いています、としましょうか。やっぱりスマホはiPhone買いますよねぇ。
もちろんiTunesのデータをAndroidで利用するアプリとかも存在していますよ。けど、ストックしている音源が多いほど、やはりiTunesはApple製品で楽しむというのがストレスありませんな。まさに効用でありましょう。
さて、ここでイメージしてみます。
Android用のiTunes対応の「音楽アプリ」をAppleは提供できないのだろうか?と。
そもそも林檎厨にとっては憎きWindowsでもiTunesは利用できるのです・笑。
なぜかって? だってWindowsユーザーのほうが爆裂に多いし、Macのシェアがこれ以上伸びるとは思えないから、だったら、iTunesのお客さん増やして音楽配信で売上伸ばしたほうがいいぢゃん、ということですね。企業としてのフツーの判断っす。
まあAndroid用アプリだって出来るに決まってますよね。
でもWindowsと違って、やらない。
Androidのユーザーも爆裂に多いのですから、Windowsと同じ戦略とってもいいじゃないですか。でもやらない。なぜか?
簡単。現在のAppleの高利益率をひとりで支えているのがiPhoneだから。あくまでiPhoneを売るための武器がiTunesなので、まかり間違ってもAndroid対応アプリなんて現状では出すわけがない、ということです。
仮にiTunesがクラウドサービスだとしたら、iPhoneの本質的な価値を支えている“最後の砦”といえるでしょうか。
で、ついにクックCEOがiOS7の存在を認めましたね。しかも近々正式に発表されるもよう。
でもそれ考えると、ドコモとか、ソートーAppleの具体的な戦略を掴んでいるな、と感じます。Appleが新しいOSでお祭り騒ぎを始める前に、狂ったように「ツートップ」のCFを流し続けているのが、その理由です。
とはいえなのですが個人的には、“お化粧は大胆に変わる”とは思いますけど、中身はほとんど変わらないだろうと、あえて言い放って起きます。
そんなことより、目に見えるところで変化が誰にでもスグわかることのほうが大切・笑。
何しろドコモのガラケーユーザーはまだ7割も残っている。auだって六割近く。
今年後半もiPhoneが売れ続けるのではないか、そう考えているところです。
いぢょ。
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QWERTYキーボード付きのガラケーからiPhoneに機種変更したため必要になるだろうと思って購入したのですが、TwitterやFacebookなどSNSのアプリはiPhoneを横向きにしても画面の向きが変わらず、このキーボードで文字を入力することが難しいものが多いです。
返信削除半月くらい装着していましたが結局使用する場面があまり無く、フリック入力に慣れてしまったので今は使っていません。
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